2011年12月24日

梅の木と梅干

梅の花アニメf.gif健康に大変いいとされる梅干ですが、今回はそのもとになる梅の木について、簡単に取り上げてみます。

梅は植物学の分類ではバラ科サクラ属の植物で、アジアを中心に分布して、多数の品種があります。園芸的に分類すると、花を観賞するのに適した「花梅」と果実の利用に適した「実梅」に分けられます。

日本に在来種があったかどうかは意見が分かれていますが、中国から渡来したという意見がやや有力です。しかし、日本では、古くは花といえば梅の花を指すくらいで、有名な菅原道真の「飛び梅」伝説もあるくらい親しまれています。

観賞用の花梅を主体に品種改良が行われ、また梅は花弁や雄シベ、雌シベなど変異する性質があって、地方によって種類も異なる傾向があるため、現在では何百という種類があるといわれます。

梅干に用いられる実梅はそれほど種類は多くはありません。地方色がありますが、有名なのは10数種類くらいで、主なものを挙げてみます。

南高梅(なんこううめ)】は和歌山県南部(みなべ)町を中心とした一帯で作られ、陽の当る部分が紅色になります。大粒で、皮が薄く肉厚の品種で、梅干によく適し、最も人気が高い品種のひとつです。

この品種の誕生は比較的新しく、もともとは在来種の中から優れた株をみつけ、「高田梅」として育成し、さらにそれを原木(現存します)として、挿し木で栽培、その中で果実の品質の優れたものを育てて、1965年に「南高梅」として、登録されました。

その過程で南部高校が協力したため、「南」の文字と高田梅の「高」を合わせて、「南高梅」とした話は有名です。

白加賀梅(しろかがうめ)】は、全国、特に関東で多く栽培されています。江戸時代から加賀白梅として知られ、これも陽の当る部分が紅色になります。果実は大粒で肉厚で梅酒、梅干に適していると人気があります。

長束梅(ながつかうめ)】は、愛知を原産とする中粒の果実で、陽の当る部分が淡褐色になります。果肉がきめ細かく、梅酒や梅干に使われます。

そのほかに、豊後梅、藤五郎梅、小向梅、鶯宿梅、月世界梅、玉梅、古城、甲州最小(こうめ)などがあります。

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2011年12月23日

梅干の歴史

男児驚f.png梅干は万病に効くとして古くから日本人におなじみですが、いつ頃から食されるようになったのでしょうか。今回は梅干の歴史をざくっと探ってみましょう。

とはいっても、実は梅干をいつ頃から食べるようになったのかは、はっきりしません。梅干というと日本古来の食品のように思われがちですが、そうでもありません。

だいたいは、梅の木は中国原産で、梅は中国からもたらされたというのが有力です。ただ、梅の木自体が日本にも在来種があったという説もあり、本当のところはよくわかりません。

中国語で梅を「メー」というそうですが、大和時代の頃、梅の実の燻製が日本に入ってきて、日本語のウメになっていき、燻製が梅干に変化していったらしいのです。また、奈良時代には、梅の実を生菓子として食べていたという記録もあるようです。

平安時代になると、文献には天皇が梅干と昆布入りのお茶を飲んだと記されているそうです。当時は貴族や僧侶など上流階級の薬用として、利用されています。

戦国時代には、武士などが戦時の携行薬、あるいは食品として梅干を利用したようです。一部では、梅干を見るだけでも食べたように思わせるもの、食欲が出るものとして重宝したようです。また、「梅干丸」といって、梅干の果肉と米粉などを練り合わせたもの、携行していたそうです。

一般庶民が梅干を家庭で食べるようになったのは、江戸時代からで、主として薬用、あるいは病気の養生などに用いられました。江戸時代には紫蘇による着色法も始まり、また梅を売る商売も確認されています。
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2011年12月21日

梅干の効能

梅干小f.gif昔から、梅干は体(健康)にいいものといわれ、古くから日本の健康食品、薬として広く使われてきました。

ことわざでよく使われるものに、「梅干は一日の難逃れ」、「梅干一粒医者いらず」、「梅干と友達は古いほうがいい」などがあります。

健康、体にいいらしいし、みなさんも実際に家庭でそういうものとして、教わってきたと思いますが、具体的にはどんな効能があるのでしょうか。ここでは、概略をご紹介、確認していきます。詳細は別の機会にしましょう。

●クエン酸による疲労回復
 クエン酸は梅に多く含まれますが、梅干になるともっと増えます。これが、体に生じる乳酸を分解する役目を果たし、疲労を回復させるといわれます。
●クエン酸による高脂血症などの改善
 コレステロールなどの改善や高血圧症の改善にも効果があるといわれます。
●胃腸の働きを活発にする
 これにより、消化を促進、便秘の改善、二日酔いの改善、腸内の殺菌などの効果があるといわれます。
●食品の殺菌
 弁当などに添えることにより殺菌、防腐の効果あります。
●活性酸素の減少(抗酸化)
 梅干により唾液の分泌が促され、それにより体によくない活性酸素が減少させられるといわれます。


など梅干にはさまざまな効能が古くから伝えられ、それが近代医学や研究でも実証されています。塩分の取りすぎなどに注意しながら、適切に利用していきましょう。
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